霰粒腫
霰粒腫(さんりゅうしゅ)は、まぶたにできるしこりの一種です。細菌感染による「ものもらい(麦粒腫)」とは異なり、霰粒腫はまぶたにあるマイボーム腺という脂を分泌する腺が詰まってしまい、慢性的な炎症を起こすことで発生します。痛みや赤みを伴わないことが多いですが、まぶたの腫れや異物感が生じることがあります。
初期の段階では、小さなしこりとして感じることが多いですが、放置すると徐々に大きくなることがあります。見た目が気になるだけでなく、大きくなると視界を妨げることもあるため、早めの対処が大切です。
当院では、患者様一人ひとりの症状に合わせた丁寧な診察と治療を行っています。霰粒腫でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。適切な診断と治療で、快適な毎日を取り戻せるようサポートいたします。
霰粒腫の症状について
霰粒腫の主な症状は、まぶたにできるしこりです。初期には米粒ほどの大きさで、まぶたの裏側に触れると硬いしこりとして感じられます。特徴的なのは、以下の点です。
- 痛みがない・・初期段階では、ほとんど痛みを感じません。
- 赤みがない・・炎症が軽度な場合は、赤みを伴わないことが多いです。
- 徐々に大きくなる・・放置すると、数週間から数ヶ月かけて徐々に大きくなることがあります。
- 異物感・・しこりが大きくなると、まばたきをする際に異物感を感じることがあります。
- 視界の妨げ・・特に上まぶたにできた場合、しこりが大きくなると視界を妨げることがあります。
ただし、霰粒腫に炎症が起きた場合は、痛みや赤みを伴うことがあります。また、まぶたが腫れて熱を持つこともあります。このような場合は、早めに医療機関を受診してください。
霰粒腫の原因について
霰粒腫の主な原因は、まぶたにあるマイボーム腺の詰まりです。マイボーム腺は、涙の成分である脂を分泌する役割を担っています。この腺が詰まってしまうと、脂が正常に排出されず、炎症を引き起こして霰粒腫となります。
マイボーム腺が詰まる原因としては、以下のようなものが考えられます。
- 不衛生な状態・・汚れた手で目を触るなど、不衛生な状態が続くと、細菌がマイボーム腺に入り込みやすくなります。
- メイク・・アイメイクがマイボーム腺の開口部を塞いでしまうことがあります。特に、アイラインやマスカラを落としきれていないと、詰まりやすくなります。
- 体質・・脂性肌の方や、アレルギー体質の方は、マイボーム腺が詰まりやすい傾向があります。
- 生活習慣・・睡眠不足やストレス、偏った食生活なども、マイボーム腺の機能に影響を与える可能性があります。
また、ドライアイの方も、マイボーム腺の機能が低下しやすく、霰粒腫のリスクが高まると言われています。
霰粒腫の治療法について
霰粒腫の治療法は、症状の程度や患者様の状態によって異なります。当院では、以下の治療法を組み合わせて、最適な治療を提供しています。
1. 自然治癒
小さなしこりの場合、清潔な状態を保ち、経過観察することで自然に治ることもあります。温かいタオルでまぶたを温めることで、マイボーム腺の詰まりを解消しやすくなります。
2. 薬物療法
炎症を伴う場合は、抗菌薬や抗炎症薬の点眼薬や軟膏を使用します。これにより、炎症を抑え、症状の悪化を防ぎます。
3. 切開手術
しこりが大きく、自然治癒や薬物療法で改善しない場合は、切開手術を行います。局所麻酔を行い、まぶたの裏側から小さく切開して、内容物を除去します。手術時間は10分程度で、日帰り手術が可能です。当院では、傷跡が目立たないように、丁寧な手術を心がけています。
手術後は、感染予防のために抗菌薬の点眼薬を使用します。また、数日間はまぶたを保護するために眼帯を着用していただきます。
霰粒腫は、再発することもあります。再発予防のためには、日頃からまぶたを清潔に保ち、マイボーム腺の詰まりを防ぐことが大切です。アイメイクをしっかり落とす、コンタクトレンズを正しく使用するなどの対策を行いましょう。
霰粒腫についてのよくある質問
Q1. 霰粒腫は放置しても大丈夫ですか?
A1. 小さなしこりで、痛みや赤みがなければ、自然に治ることもあります。しかし、放置すると徐々に大きくなり、視界を妨げたり、炎症を起こしたりすることがあります。早めに受診し、適切な治療を受けることをおすすめします。
Q2. 霰粒腫は人にうつりますか?
A2. 霰粒腫は、細菌感染によるものではないため、人にうつることはありません。
Q3. 手術後、日常生活に支障はありますか?
A3. 手術後、数日間はまぶたが腫れたり、軽い痛みを感じたりすることがあります。しかし、日常生活に大きな支障はありません。眼帯を着用していただきますが、視界は確保できます。洗顔や入浴は、医師の指示に従ってください。
Q4. 霰粒腫は再発しますか?
A4. 霰粒腫は、再発することがあります。再発予防のためには、日頃からまぶたを清潔に保ち、マイボーム腺の詰まりを防ぐことが大切です。
院長より
霰粒腫は、小さなしこりでも、放置すると生活に支障をきたすことがあります。当院では、患者様の症状やライフスタイルに合わせて、最適な治療法をご提案いたします。
手術に抵抗がある方も、まずはご相談ください。薬物療法や生活習慣の改善など、手術以外の選択肢もございます。手術が必要な場合でも、丁寧かつ安全な手術を行いますのでご安心ください。
どんな些細なことでも構いませんので、まぶたの腫れやしこりでお悩みの方、ぜひ一度当院へご相談ください。
